日常

本当に欲しいものには、金を惜しんではいけない

hitosaji.

写真は先日の電車旅で食べた立ち食い蕎麦です。京都駅の米原方面行き乗り場のとこのやつ。 あの割り切った感じの空間も相まって、めちゃくちゃ美味しく感じました。笑


昨年末に、ずっと欲しかったクロスバイクを購入しました。

じゃじゃーん。かっこいい!

欲しいものを手に入れたあとしばらく続く、あの幸福感。これで通勤やら近所のカフェ巡りやら、なんなら地元の方までロングライドしてやろうか!なんて妄想もしちゃったりなんかして。

購入して3度目のライドだったか、朝の通勤中、速攻で自転車のチェーンが切れました。

なんでやねん!!!!!

とりあえず会社に連絡入れて有休を取り、数キロ先の自転車屋へ駆け込みました。忘れもしない、あれはバレンタインデーでした。


学生時代は元々、自転車が相棒でした。その名の通り、自分の力で前に進んでいける、あの感覚が好きでした。高校の頃は中古のCDとの新たな出会いを求めて、県内を爆走しました。

大学生になる頃には原付や自動車に乗る人が増えてくる中で、頑として僕の移動手段は自転車でした。車を運転するのが当たり前になってしまうと、自力で進むことが億劫になるんじゃないかと怖くなって。

何事も、楽を知ってしまうと引き返せないんだろうなと、漠然と考えていました。

大学を中退してからしばらくフリーターとして過ごしていて、その間も自転車で移動していました。しかし、いよいよ正社員で就職すると決めてからは、業務上必要ということもあり、さすがに自動車に乗り出しました。

そこから早7年。車の運転の楽しさを知り、当然のように楽を求めるようになりました。

運動不足気味の生活を送る自分に、少しだけ嫌悪する毎日。自転車に後ろ髪を引かれながらも、どうせ買うならママチャリじゃなくてスポーツタイプのやつが良いななんて考えて、新品の値段を見て諦める。そんな繰り返しでした。

定価8万円程度の自転車が、2万円台で売りに出ていた

ずっと欲しかったのは、GIANTというメーカーのEscape R3という自転車でした。本体価格は 6万円くらいのものです。スポーツタイプの自転車はスタンドやライト、泥除けなどは基本的にオプションで追加購入しなければいけないので、乗車に必要なパーツをかき集めると合計8万円とかになってしまいます。

5万円以内・備品の揃った状態で良い中古が無いかなぁとダメ元で調べても、人気のメーカー故、入荷したら即売れちゃうようなやつなんです。

県内の自転車販売サイトとか見ても、売却済みばっかり。「今日もダメか…」と肩を落とす。

ならジモティーはどうだ?とダメ元で検索してみると、あったんですよ。

5万円以内・備品の揃った状態。2年の型落ち、お値段驚異の2万円台。

自転車販売サイトならびにジモティー内での相場から見ても、破格の金額でした。


ジモティーは基本的に個人間の売買となるので、キチンとした物が確実に欲しい時は購入先の候補から外れがちなんですが…出品者が自転車屋さんだったんですよ。

餅は餅屋と言いますし、さすがにキチンとしているだろうと。整備済との文言もあったし。

ただ、その自転車屋というのが高知県にあるようで、どうしようと一瞬ためらったのですが…。これも何かの縁だと思い、有休取得して買いに行きました。愛媛から下道で。笑

今から考えると、店主の話し方がな~んだかぎこちなかったんですが…。速攻でチェーンが外れる個体だなんてつゆ知らず、車に積み込みお買い上げ。中古なので念のため、注意しておいたことはあれこれ聞いたんだけれども。なんて良いカモなんだ!!

チェーンが切れてから、値段の理由を痛感しました。

チェーン交換してくれた店員さんからは「なんか色々パーツいじってます?」とか言われるし。まだ何かあるのか…。

安物買いの銭失いとは、ほんとうによく言ったものですね。

先人たちの言葉には、もっと耳を傾けなければならないのかもしれません。

チェーン交換から40日後のこと

やっぱり、乗るの怖くなりましたね。さすがにね。数回しか乗ってないのにチェーンが切れて、まだ何かあるのかなぁと。即、通勤手段を原付オンリーに戻してしまいました。

だがしかし!せっかく買ったのだから。無事に乗れていた時は久々の自転車でかなり疲れたし、いいトレーニングになっていた感覚はあったのだから。チェーン交換したタイミングで色々と気を付けたことがいいこととか、店員さんに聞けたのだから。傾向が分かれば対策は取れる!

というわけでチェーン交換から40日経ったのち、勇気を出してクロスバイクで通勤しました。

家から職場まで片道7km。

チェーンが切れた瞬間のトラウマが鮮明に思い出されながらもペダルを漕ぐ。持ってくれよ俺の自転車!と祈りながら漕ぐ。

職場の正門をくぐり、駐輪場へ向かう。

やった!無事に出勤できた!走行中も快適だったし、これでまたクロスバイクが相棒になってくれる!俺のクロスバイクライフはこれからだ!さぁ駐輪のためにそろそろ速度を落と

ガリッ ガリガリガリッチューン

・・・・・・。

あ”。

もうやだクロスバイク怖い。

その日は普通に仕事して、7km歩いて帰りました。自転車屋さんで見てもらったら、変速機とチェーンを交換しないとダメなんだと。チェーンまた換えるのか。

一方で、自分の足で歩き通すことの大切さを思い出しました。自転車に乗るということもまた、結局は車輪に、己ですべき努力を委ねていることと同義であると。そんなことを気付かせてくれました。

自力で進む事が少し、億劫じゃなくなった出来事でした。

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